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保育士の連絡帳ってどう書くの?伝わる言葉選びと気持ちの届け方

保育士の連絡帳ってどう書くの?伝わる言葉選びと気持ちの届け方

保育園では、日々たくさんの出来事が起こります。

子どもたちが好きな遊びを見つけた瞬間、友だちと気持ちをぶつけながらも仲直りできた経験、ちょっとした失敗から学んだ気づき…。

そんな1つひとつの姿を、保護者に届けるのが「連絡帳」の役割です。

しかし、どう伝えるのが正解なのか…慣れないうちはペンが止まってしまう時もあるでしょう。

このコラムでは、実際に保育士さんが感じている“連絡帳のむずかしさ”と“伝わる書き方のコツ”をご紹介します。

伝わる連絡帳にするための3つのコツ

連絡帳

子どもの様子を伝えるだけでなく、保護者との信頼関係を築くきっかけにもなる連絡帳。

少しの工夫で、あたたかく心に届く内容になるんです。ここでは、伝わる連絡帳づくりのコツを3つご紹介します。

1. 行動+気持ちが伝わると、連絡帳はもっとあたたかくなる

 

△「今日はブロックで遊びました」

◎「うまく組み立てられず悔しそうにしていましたが、“もう一回やる!”と何度も挑戦して、大きな作品ができました」

 

行動に込められた子どもの感情や葛藤まで書けると、その子のがんばりが伝わり、保護者の共感にもつながります。

2. 保育のねらいや背景も軽やかに添える

 

△「粘土あそびをしました」

◎「“指先の感覚を楽しむ”ことをねらいに粘土あそびをしました。〇〇くんは、細かいパーツを集中して作っていました」

 

このように保育のプロとしての視点をそっと加えることで、活動の意図が伝わりやすくなり、園への信頼感も育まれます。

3. 保護者と“対話”するような言葉を心がける

 

◎「最近、園ではお歌を一緒に歌ってくれるようになりました。おうちでも歌を口ずさんでいますか?」

◎「お散歩中に見つけたダンゴムシのお話、ぜひご家庭でも聞いてみてくださいね」

 

こうした保育士からの一言があると、保護者も「今日はどんなことがあったんだろう」と、子どもの話に耳を傾けるきっかけになります。

連絡帳は、一方通行ではなく “心を行き来する架け橋”になる存在。

小さなやりとりの積み重ねが、園と家庭のつながりを深めてくれます。

連絡帳だからこそ、気をつけたい“ことば”の配慮

連絡帳は毎日の何気ないツールに見えて、実は保護者との信頼関係を築く“ことばの架け橋”です。

だからこそ、伝えるときにちょっとした配慮や言葉選びの工夫が大切になります。

なお、けがやトラブルなどネガティブな内容は、連絡帳ではなく直接お伝えするのが基本です。

文章だけでは真意が伝わりにくく、誤解や不安につながる可能性があるため、表情や声のトーンでしっかり気持ちを伝えたいですね。

 

ネガティブな内容ほど、やわらかく丁寧に

とはいえ、毎日すべてのことをお迎え時に直接お伝えするのには限界があります。

保育園では日々さまざまな出来事があるため、時には少し伝えづらい内容を連絡帳で共有しなければならないケースもあるでしょう。

そんなときこそ、伝え方にはいっそうの配慮が必要です。

 

NG例:「〇〇ちゃんはすぐ泣いてしまいます」

OK例:「気持ちの切り替えが難しい場面もありましたが、〇〇ちゃんのペースで向き合っています」

 

NG例:「ごはんをほとんど食べませんでした」

OK例:「食事の量は少なめでしたが、好きな食材は自分のペースでしっかり食べられました」

 

事実をそのまま伝えるだけでなく「どう対応したか」「今後どう見守るか」もセットで書くと安心感につながります。

「転んで泣いてしまいました」だけでは、様子がわからず心配になりますが「転んで泣いてしまいましたが、すぐに保冷剤を当てて様子を見ました。5分後には笑顔でおままごとをしていました」

と詳しく書いてある連絡帳は、保育士の対応や子どもの様子が伝わり、安心してもらえますね。

個人情報やプライバシーにも注意を

他の子の名前や家庭内の情報に関する記述には、とくに注意が必要です。

連絡帳はその子の保護者だけが読むものですが、内容によっては思わぬ形で他のご家庭のプライバシーに関わってしまうこともあります。

子どもたち同士のやりとりについて書きたいときには個人名の記載はできるだけ避け「お友だち」といった表現でふんわりと伝えると良いですね。

誤解を生まない、やさしい表現を心がける

書き手の意図と、受け取り手の印象がズレてしまうこともあります。

とくに連絡帳を書き慣れないうちは、感情のこもった言い回しや断定的な表現を避けましょう。

 

《NG例》

「まったく言うことを聞いてくれません」

「機嫌が悪く、ずっと泣いていました」

 

このような書き方だと、保護者は「迷惑をかけたのかな」「困らせてしまったのかも…」と心配になることがあります。

では、こちらだとどうでしょうか。

 

《OK例》

「今日は気持ちの切り替えに少し時間がかかる様子がありましたが、一緒にやってみようと声をかけると落ち着いて過ごしていました」

 

やわらかい表現に置きかえることで、状況が伝わりつつ安心感も持ってもらえます。

連絡帳はことばで育む“信頼”の架け橋

「今日は、どんな気持ちで過ごしていたのかな?」

「こんな表情をしていたよ」「こんな遊びに夢中ですよ」と、ことばで保護者に届ける連絡帳。

 

小さな紙面の中に、子どもたちの1日のがんばりや感情の変化がぎゅっと詰まっています。

保育士の伝える力は、一朝一夕で身につくものではありません。子どもと向き合い続けるなかで、ことばも少しずつ育っていきます。

 

そして、毎日の連絡帳に「どう書けば伝わるかな?」と悩む時間も、保育士としての大切な一歩です。

「子どもと保護者と、じっくり関わっていきたい」

 

そんなあなたを、城西福祉会あら川保育園はあたたかい仲間と一緒にお待ちしています。

 

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