COLUMN
お役立ちコラム
保育士の夏の大仕事。プール・水遊びを「安全に」「楽しく」するために知っておきたいこと
夏が近づくと、保育園では子どもたちが待ちに待った「プール・水遊び」の季節がやってきます。
水しぶきをあげてはしゃぐ笑顔は、夏の保育ならではの宝物。でもその裏側で、保育士にとっては一年でいちばん「安全への意識」が問われる時期でもありますよね。
「プールって、子どもは楽しそうだけど私たちは気を遣う…」
「水遊び、何を気を付けるべきか確認したい。」
そう思っていた方は、ぜひこの記事を読んでみてください。これから保育士を目指す方や、ブランクから復帰する方に向けて、水遊び・プール活動の「ねらい」と「安全のポイント」を、最新の国のガイドラインもふまえて分かりやすくお伝えします。
目次
そもそも、なぜ水遊びをするの?
水遊びは、ただ涼しくて楽しいだけの活動ではありません。子どもの発達にとって、たくさんの意味があります。
水の冷たさ、ぱしゃんと弾ける音、手のひらからこぼれる感触。
こうした刺激は子どもの五感を育て、心と体をのびのびと開放してくれます。季節を肌で感じられるのも、水遊びの大切な役割です。
そして「ねらい」は、年齢によって少しずつ変わっていきます。
- 0歳児:いきなりプールには入りません。蛇口の水にちょっと触れる、たらいの水で手を遊ばせる……と、少しずつ水に親しむことからスタート。水の感触そのものを楽しみます。
- 1〜3歳児:水に慣れ、感触を思いきり味わう時期。水をかけ合ったり、ばしゃばしゃ歩いたり、遊びがぐっとダイナミックになります。
- 4〜5歳児:「プールならではの遊び」を楽しみながら、もうすぐ始まる小学校の水泳授業に抵抗なくなじめるように、という視点も加わります。
同じ「水遊び」でも、その子の発達に合わせてねらいを変えていく。ここに保育士の専門性が表れます。
水遊びの楽しい時間に潜むリスク
水遊びでいちばん怖いのが、水の事故です。
ここで知っておいてほしいのが、子どもの溺水は「バシャバシャ」と派手には起こらないということ。多くの場合、声をあげることも暴れることもなく、静かに、あっという間に沈んでしまいます。
たとえば、国のガイドラインでも「動かない子ども」「不自然な動きをしている子ども」を見つけることが、監視の重要なポイントとして挙げられているんです。
「うちは浅いビニールプールだから大丈夫」とは言えません。
子どもはわずか数センチの水でも溺れることがあります。水遊びには、それくらいの緊張感が必要なのです。
水遊び・プールで保育士が押さえるべき安全のポイント
こども家庭庁・文部科学省・消費者庁は、毎年プールの季節に合わせて事故防止の通知を出しています。そこで示されている、現場で大切にすべきポイントをここでは3つ紹介します。
参考:教育・保育施設等におけるプール活動・水遊びの事故防止及び熱中症事故の防止について
- 「監視する人」と「指導する人」を分ける
遊びを盛り上げる先生と、安全を見張る先生を分けて配置し、役割をはっきりさせます。「みんなで見ているつもり」が、実は「誰も見ていない」状態を生むからです。 - 体制が整わないときは、中止も選択肢にする
人手が足りず十分な監視ができないときは、「今日はプールをやらない」という判断も立派な安全管理です。 - もしもの時に動けるよう、日頃から訓練する
心肺蘇生法(CPR)や119番通報を含めた緊急時対応を、職員みんなで日常的に練習しておくことが求められています。
これらはすべての保育施設に共通して求められる基本なんですよ。
水遊びで意外と見落としがちな「熱中症」対策
夏の水遊びでは、水の事故と同じくらい熱中症にも気を配ることが大切。
最近は、環境省のサイトで地域ごとの数値が見られ、指数が33を超えると「熱中症警戒アラート」、35を超えると「熱中症特別警戒アラート」が出ます。
実は、日本の熱中症による救急搬送人員は毎年数万人を超え、死亡者数も高い水準で推移しているんです。
現場では、こまめな水分・塩分補給、日差しを遮る工夫、暑い日は活動時間を短くしたり中止したりする判断が欠かせません。「楽しいから、もう少し」をこらえる冷静さも、保育士の大事な力です。
楽しい夏は、しっかりした準備から
子どもたちが笑顔で水遊びを楽しめる裏には、保育士の地道な準備があります。
朝の健康チェック(検温・体調などの確認)、プールの水質や温度の管理、着替えの介助、そして遊びのあとの「ヒヤリとした場面」をチームで共有すること。
大変に聞こえるかもしれません。でも、こうした一つひとつの積み重ねが、子どもの「楽しい!」を守っています。
あら川保育園の水遊びについて
あら川保育園でも、夏は水遊び・プール活動の季節。子どもたちがのびのびと水と親しめるよう、チームで監視体制を組み、安全を最優先にしながら、夏ならではの体験を大切にしています。
「子どもの笑顔も、安全も、どちらも大事にしたい」
そんな保育を一緒にしてみませんか。
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